プサンの金持ちのゴージャスかつバブリーな生活ぶりをのぞいてみよう!
“釜山の中で海雲台のマンションが単位面積辺りの価格上位10位を独占。中でもマリンシティにあるデウトランプワールドは平米辺り575万Wという最高値を更新(11月25日 釜山日報)”。
皆さん御機嫌よう、プサンナビです。今回は釜山のみならず韓国全土からも最近注目を浴びている、特にマンションの値段で注目を浴びている、マリンシティの紹介です。言っておいてなんですが、マリンシティには御機嫌ようの挨拶からイメージされる様な“品位”とか“伝統”とか“格式”とかとは全く縁もゆかりもありません。突然降って沸いた激しくバブリーな釜山の一角、その名の通り海に三方を囲まれる半島型の埋立地に築かれた単なる金持ちの街であります。クリスマスも近づく季節、マリンシティを行き交う人々は大人も子供も、それどころか紐に繋がれたワンワンまでも毛皮をまとい、というかマリンシティに住んでいる人はそもそも歩いてなんかいないので、メルセデスの後部座席から腕毛がチラッと見えるだけなんですが、でも気づいたらその隣人は次の日には着の身着のまま夜逃げを遂げ家はもぬけの殻なんてことも日常茶飯事とか。雰囲気だけを味わいたいのでしたらどうぞテトラポット沿いのオープンテラスのレストランでご飯でも食べてみてください!今回ナビは内からみたマリンシティ、その毛皮メルセデスの人々の生活まで“のぞき見”リポートしちゃいます!
釜山のリゾートの真っ只中!
マリンシティは東に海雲台ビーチと冬柏島、西にヨットハーバーと広安里大橋、というまさに釜山のリゾートの真っ只中に位置します。見渡す限りの青い海の向こうには五六島が浮かび、気象条件によってはなんと日本の国土、対馬列島が見えることも。
海沿いの道にはオープンテラスのお洒落なレストランが並び、その脇にはフェラーリが何気なくとめられているなんてことも。韓国では高級マンションと海だけではバブルは生まれません。このエリアの価値を不動のものにしているのが、この名門、海江小学校の存在。海江小学校はマリンシティ内にはありませんが、マリンシティが 海江小学校の学区なんです。
建設ラッシュのマリンシティ
ジェニス(左)、Iパーク(右)
マリンシティが世間一般に注目を浴び始めたのはつい最近のこと、ヨットの帆をかたどった高級マンション「現代Iパーク」や、ともかく形容しがたい形でガラス代だけで値段の高そうな「“斗山ウィーブ・ジェニス」などの超高層マンションの建設が始まってからのことでしょうか。マリンシティの開発が全部終わるのにはまだ数年かかると言われているとおり、マリンシティはまだまだこれから発展の期待できる街なんです。
その他、マリンシティの高級マンション。一際目を引く金色のマンションはゴールデンスウィートと言って、実は1年ほど前(2010年)にマンションの半分が真っ黒に焼ける大火災があったところ。燃えやすい素材の金色の外壁が災いして炎が広く渡ってしまったけれど、幸い死傷者はなし。この時、政府が住民の一時避難所を用意したにもかかわらず、多くは富裕層のため不便な避難所ではなく周辺のホテルや複数所有する別のマンションに移ったという話は有名。着の身着のまま炎から逃れてきたと言う住民のインタビューで部屋着のD&Gのロゴの方に一瞬釘付けになってしまったという話もあるようなないような。今はすっかり火事の後も綺麗に補修され、元通りの姿に。
マリンシティの生活をのぞいてみよう
さてさて、そんなマリンシティに住む金持ちのゴージャスかつバブリーな生活ぶりをのぞいてみる、というのが今回の記事でしたね。今回取材に応じてくれたのは、冒頭に抜粋した平米あたりの値段が最高に高いという「デウ・トランプワールドマリン」の住人さん。
ジャーン、これが、トランプワールドのお宅でございます。この広々としたリビング!このお宅は59坪なんですが、なんとトランプワールドで一番“狭い”間取りなんですよ・・。続いて64坪、一番大きいのは80坪です。100坪を超えるマンションもあるそうです。 掃除が大変そう?そんな心配はご無用。皆さん、お手伝いさんを雇っているのですから。
マンションの各施設も見ていきましょう。
ゲートには当然ゲートマン。普通マンションには“警備おじさん”と呼ばれる定年後のおじいさんがいて、日がなマンションの入り口の小屋に座って雑用をしたり、ゲートマンの役も果たしたりしていますが、トランプワールドのゲートマンは若い!血の気がみなぎってます!不審者が侵入しようものならその場でとっ捕まえてねじ伏せてくれるんでしょう。
一見のどかなマンションの公園の風景。天気が良いとベビーシッターさんがベビーを連れて降りてきます。そして、なんとこの公園には常に警備員が良い子の安全を守るべく不審者に目を光らせています。それもそのはず、2年ほど前に実際に誘拐未遂事件があったというのですから、毛皮を着て耳にダイヤを埋め込んだベビーからは目が離せませんものね。ちなみにトランプワールドの隣りのマンション「ポセンドン」には釜山の球団ロッテの超人気選手、ホン・スンフンが住んでいるという話。オフシーズンには子供を連れて公園に遊びにくるのだとか。ま、この界隈をうろうろしている人はホン・スンフンでなくとも全部芸能人か何かに見えてくるのですが。
マンション各棟の入口には“受付嬢”がいます。部外者はまずここで訪問先を告げないと入れてもらえません。夜は強面の“受付男爵”にバトンタッチします。エレベーターの床も大理石。ちなみに夏はエレベーターの中といえどもエアコンが効いています。さらには各エレベーターにはカードリーダーがついていて、カードでキーを解除しないとエレベーターは動いちゃくれません。カードは住民だけ持ってます。
地下の駐車場。レクサス、ベンツ、BMW、アウディ、ポルシェなどなど。フェラーリ、ランボルギーニもいらっしゃいます。お聞かせできないのが残念ですが、この駐車場、無駄にクラシックが流れています。車に聞かせるとエンジンの調子が良くなるとでも?
朝8時過ぎのマンションのロータリーには黒塗りの車と、すかさずドアを開けるためにスタンバイしている運転手の組み合わせがあちこちに見受けられます。
マリンシティのマンションの基本施設として、専属トレーナー付のジムとスクリーンゴルフ、そしてサウナがあります。プール付のマンションもあるそう。あとは住民専用のカフェやらビリヤード台やら。
マリンシティその他の見所
ゴージャスな生活はマンションの内だけには留まりません。テトラポットは、実は釜山有数の釣りの名所。いつも釣り人が途絶えません。このテトラポット沿いは現在は駐車スペースになっていますが、将来は遊歩道が出来るそう。
海沿いのマンションからの眺めは基本的にどこをとっても絶景なのですが、この広安大橋の夜景が毎日リビングから見えるってのはすごいこと!さらに毎年10月に行われる釜山国際花火大会の花火が加わればこの通り。ちなみに、マンション下の海沿いの通りは花火閲覧会場のひとつとなっていて、音響もセットされます。まだあまり知られていないのか人も多くなく、ゆったりと花火を楽しむことが出来るのでオススメです。
夜景も輝かしいですが、マリンシティ自体も輝いています。あちこちが美しくライトアップされていて、夜のムードを高めています。
誰しもが一度は憧れる富と栄華の街マリンシティ。一度踏み込めば肌に感じる金の力。明日には全てが海の泡となるかもしれないその危うい輝き。売買価格は59坪で75億ウォンから、ジョンセ(*)なら3億ウォンからご用意します。あれ?案外安いかも?って思ったあなたは、今すぐ!不動産へレッツゴー。以上、プサンナビでした。
(*)ジョンセ;敷金のこと。韓国では家賃を月極めで払うウォルセではなく、大抵2年程の契約で最初にまとめて高額の敷金を払うのが一般的な賃貸の形態。韓国は金利が良いので、家主は敷金を運用して収入とする。契約満了時敷金はそのまま戻ってくる。