塩崎潤のマイカーに乗って韓国へ・第4回【出国編】

第4回【出国編】

アンニョンハセヨ! 韓国のドライブの楽しみをお伝えしています、塩崎(しおさき)です。前回は韓国への上陸、入国手続きについてお話ししましたが、今回はその逆、日本への帰国編です。車を日本に持って帰るには、どうしたらいいのかをご紹介していきます。

●韓国を出国する

あっという間だった、楽しい韓国ドライブもいよいよ終わり。韓国ドライブのゴールも、スタートと同じ、釜山国際旅客ターミナルです。ここには、帰国当日の15時半までには到着し、手続きを行うようにしましょう。 また、帰国の日程を決めず、オープンチケットで購入していた場合には、あらかじめ帰国前日までに釜山国際旅客ターミナルへ電話し、空席の確認と予約を行っておきましょう。ここでは、日本語が通じるので、問題ありません。
ターミナルに着いたら、空いたスペースに車をとめます。そして、
パスポート、チケット、現金
を持って、1Fの受付カウンターへ行きます。
あとは、お姉さんに「今日車で日本に帰る○○です」と言えば、具体的な手続きは、すべてやってくれます。その際、乗船申込書への記入がありますが、それもお姉さんが、丁寧に教えてくれるので心配無用です。あとは、ターミナル使用料(2200W/人)を支払って、乗船券をもらえば、ここでいったん手続きは終了です。
次は、受付のお姉さんからは、16時~17時の間に、もう一度カウンターへ来るように言われます。それまでは自由時間です。腹ごしらえや韓国での最後の買出しなどで、最後の韓国を思い思いに過ごしましょう。そして、買い物が終わったら、1Fにある釜山銀行で、ウォンから円へ両替しておくといいでしょう。フェリーの中は円のほうが使い勝手がいいです。
そして、16時~17時になったらいよいよ出国審査です。まずは、受付カウンターへ行きます。「今日車で日本に帰る○○です」といえば、係員が出てきて対応してくれます。まずは、2Fの一時輸出入通関場へ車を移動し、荷物の検査を受けます。それから、車両の乗船口の近くまで車を移動し、いったんここに駐車します。ここで、自分の出国に必要なパスポートを持ち出すことを忘れずに。案内の係員も、片言ですが「パスポト、パスポト」と言ってくれます。その後は一般乗客と同じく、ターミナル内で乗船時間を待ち、時間になったら、入国審査を経て、乗船です。
出国審査後、乗船となります。乗船したら、そのまま部屋で待機しましょう。やがて、フェリースタッフの方が、部屋へ呼びに着ますので、そうしたら、スタッフの方と一緒にフェリーのカーデッキに降ります。そして、カーデッキからスロープをわたり、一旦フェリーから出て、すぐ近くにとめておいた車をあらためてフェリーに移動させます。フェリーに車を載せたら、必要な荷物だけを取り出して、客室へ移動します。
このように、日本を出国するときは車でそのままフェリーへ乗り込みましたが、釜山からの帰国の際は、まず一旦人だけがフェリーに乗り込み、その後あらためて車を積載する、という順番になります。日本の出国のときと勝手が違うので注意しましょう。
これで、釜山からの乗船手続きは終了です。あとは、下船と日本への入国手続きを待つのみ。韓国ドライブ最後の夜はフェリー。レストランで、ひさしぶりの和食に舌鼓を打つもよし、海を見ながらお風呂に浸かって疲れを取るもよし、思い出に浸りながら、最後のフェリーライフを満喫しましょう。

●日本へ入国する

そして、一晩寝ればもう日本。残る手続きは、日本への入国だけです。下船してから、日本を走れるようになるまでに、必要となる手続きは、主に2つです。
1)自分(同乗者)の入国審査
2)車の荷物の検査
まず、朝8時ごろになると、フェリー内で「車でお越しの方は、フロントまでお越し下さい」といったアナウンスが流れますので、フロントまで行きます。そして、自分は車で来ている旨を伝えれば、カーデッキへ降りていくことができます。荷物を持ってカーポートへ降りたら、荷物を積んで車内で待機です。やがて一台ずつ下船していき、自分の番が来ますので、誘導員の指示に従って、フェリーの外へ車を出し、移動します。久々に日本の地を踏みしめます!その後、先導車のあとをついて行き、2Fへ車を移動します。
そして、まずは自分の入国審査を済ませ、続いて車の荷物検査です。ここでは、トランクを開けて、中の荷物をチェックします。同時に口頭で、税関に申告しなければならないものはないか、どこへ行ったか、何をしたか、といったことを尋ねられますので、ありのままを答えましょう。そして最後に、ちゃんと日本に車を持って帰ってきたことを証明する書類をもらえば、手続き終了、これで晴れて自由に日本国内を走れるようになります。
ふと周りを見渡すと、日本ナンバーの車がズラリ。改めて、おお、日本に帰ってきたんだ!これから家に帰るんだなあ、という気持ちになります。つい昨日まで、この車で韓国をドライブしてたのが、夢のようです。これからいよいよ、日本の道をドライブするわけですが、あらためて「左側通行」と念じながら走りましょう!なお、韓国ドライブについては、私のホームページ( http://e-driving.info )でも紹介しています。よかったらそちらも見てくださいね!また、ご質問やご相談などあれば、どしどしメール( mail@e-driving.info )下さい。
次号は、高速道路ドライブ編です。お楽しみに!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-08-01

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