大英博物館韓国展~釜山博物館~

あの世界3大博物館の一つとして有名な大英博物館から300点を超す様々な古代の遺物や芸術作品が釜山にやってきました!!

アンニョンハセヨ、プサンナビです。今年4月から7月までの3ヶ月間、ソウルで行われ話題を集めていた大英博物館韓国展が、ついに釜山にもやってきました。

開催期間は7月26日から10月9日の約2ヶ月間。世界三大博物館の一つと数えられる大英博物館の様々な芸術作品335点が、古代エジプト、古代中近東、ギリシャ・ローマ、アフリカ、アメリカ、オセアニア、アジアと世界各国のブースに分かれて展示してある、とても豪華な展示会。
日本でも2004年に東京・神戸・福岡で開催された展示会なので見に行ったぁ~!という方も多いのではないでしょうか?今回の釜山展示会では、さらに日本で展示された芸術品よりも100点ほど多く展示されているので、日本で見られた方ももう一度楽しめるようになっています。10月までの開催なので、旅行時間に余裕のある方は釜山博物館まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

会場は釜山博物館
会場になるのは、釜山博物館。1978年に開館した釜山市が運営する釜山の歴史が詰まった博物館です。最寄の地下鉄駅は、地下鉄2号線テヨン(Daeyeon,大淵)駅。駅からはひたすらまっすぐ10分ほど歩いて行くと、大きな大英博物館の看板や旗などが目に入ってくるのでわかりやすいでしょう。
チケット売り場
駐車場を抜けて中に入っていくと釜山博物館の入り口があります。その入り口の左側に、テント式のアーケードが設置してあるので、そちらのアーケードの中をまっすぐ進むと、チケット売り場があります。混んでいる場合は、こちらのアーケードに列を作るようになっているので、列の一番後ろに並ぶようにしてくださいね。
テーマは全部で9つ
展覧会のテーマは全部で9つに分けられています。やはり一番人気は、「不幸なミイラ」。こちらのコーナーを中心に展示場内はお客さんでいっぱいでした。それでは、入り口から順を追って見ていく事にしましょう。
1. 大英博物館の歴史
大英博物館の歴史を写真や当時のチケット、有名人の閲覧申込書などの展示でいかに歴史が古く、世界の3大博物館になったかがわかるコーナー。特に、博物館の設立者ハンススローンの生い立ちなど詳しく説明してあります。全部で24点の遺物。
2. 古代近東
人類文明が始まったとされる近東エリア。古代オリエントの文化を行き来した遺物35点が展示されています。現在のイラクの南部地方のあるウル王の墓から出土した、紀元前2600年ほど前の遺物といわれる宝石(王の墓地から出土)やプ・アビ女王の墓から出土した「牛刀のある女王のリラ(小堅琴)」が見物。
3. 古代エジプトとスーダン
古代オリエント世界を構成していた一つ、古代エジプトとスーダンの葬儀や祭事などの慣習などを垣間見られる遺物37点の展示。特に、古代エジプト女性のミイラの実物や古代の文字文書が解読されるきっかけとなったロゼッタストーンの複製石や膝を付いたラムセス4世の像などもあり、見応え十分です。
4. ギリシャとローマ
地中海地域で生まれたヨーロッパの源泉になった古代ギリシャとローマ文化の幾何学様式やアルカイク様式などのヘレニズム文化の重要遺物、金貨や彫刻など29点。その中でも、白く大きな芸術的な裸体のディオニクス像やローマ皇帝ハドリアヌス像は必見。また、ハドリアヌス皇帝が溺死した美少年を祀って作られたアンティノス像もあります。
5. 先史とヨーロッパ1
ヨーロッパの先史時代からの青銅や鉄工からルネッサンス時代に至るまでの作品59点。ギリシャ神話に登場するヘラクレスの彫刻像や絵画、彫像品などを紹介しています。
6. 先史とヨーロッパ2
5の先史とヨーロッパ1のつづき。ここでも、様々な彫像品など貴重な遺物59点が展示してあります。その中でも、イギリスのルイス島で発見された象牙のチェスの駒は、皆さんご存知「ハリーポッターと賢者の石」の中で使われる駒のモデルになったものです。全部で93個のチェスの駒のうち、大英博物館には83個が、残りの11個はスコットランド国立博物館へ展示してあり、そのうちのキング、司教、ナイトの3つが釜山へやってきました。また、このチェスの駒の複製品が展覧会の売店で、販売されていましたよ!
7. プリントとドローイング
こちらのコーナーの目玉は、レオナルド・ダビィンチの赤い鉛筆で画かれた「はげ頭の男の横顔」。とっても小さいサイズにも関わらず、繊細な線で画かれている点に驚きます。また、ドイツのルネッサンス時代を象徴するデューラーの「メランコリア?」や17世紀を代表するオランダの画家レンブラントの「自画像」など本当に見なきゃ損!という作品が並んでいます。
8. アフリカ・アメリカ・オセアニア
大航海時代、ヨーロッパ文化と遭遇したアフリカ文化の遺物。インカ帝国よりも前のモレイ文化の南アメリカの遺物。そして、とても珍しいオセアニア地域の遺物、24点が展示されています。それぞれの文化のエッセンスが垣間見れ、とてもおもしろいコーナーになっていると思います。
9. アジア
インド・中国・韓国、そして日本の遺物が合計40点、展示されています。韓国展ということもあって、韓国の陶磁器や青磁、絵画などが多く展示してあります。また、日本の絵画なども数点ありました。仏教と広く結びついているアジアということを強く感じたコーナーでしたよ。
~世界文明・生きている神話 大英博物館韓国展 In 釜山~

会場: 釜山博物館・ 期間: 2005年7月26日(火)~10月9日(日)
休館日: 毎週月曜日・ 観覧時間: 9:00~18:00(入場は17:00まで)
観覧料金: 一般成人12,000ウォン/青少年8,000ウォン/4歳から小学生以下6,000ウォン
お問い合わせ: 051-622-5440
HP: www.bmkorea.or.kr

いかがでしたでしょうか?日本で見逃してしまった方も!釜山に在住の日本人の方も!今回のチャンスを利用して、世界でも有数の遺物や芸術品を見に行ってみてはいかがですか?普段、めったにお目にかかれない作品ばかりなので、見終わった瞬間には、体から力が抜けてしまう~という興奮に襲われてしまったナビでした・・・。10月まで開かれていますので、観光の合間に訪れて見てはいかがでしょうか?以上、プサンナビがお送りしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-08-09

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