ナビ友、釜山へ来る~その3後編(慶州&アカスリ&カルビ編)

旅程2日目。慶州にも足を伸ばして世界遺産を満喫。そしていよいよアカスリ&カルビで韓国の定番を押さえます。

アンニョンハセヨ、プサンナビです。先日お伝えした『ナビ友、釜山へ来る その3』の続編をお伝えしたいと思います。

釜山に訪れたナビ友のシーヤに登場してもらい、前編では半日で釜山市内の観光ポイントを抑えつつ、通好みグルメを紹介いたしました。

旅行日程の2日目にあたる後編のコンセプトは定番観光。世界遺産、そしていわゆる名物のグルメにフォーカスをあてています。
2日目のコンセプト
終日時間があるということで、とりあえず世界遺跡の町、慶州に足を伸ばしてみることにしました。ナビ宅は老圃洞の総合バスターミナルに近いため、朝もゆとりを持って出発。ただし公共交通を使うので、慶州での観光は市内にとどめ、仏国寺と石窟庵は対象からはずしました。当初の予定はこんな感じ。

ナビ宅→老圃洞(総合バスターミナル)→慶州市外バスターミナル→皇南パン→グロサンパッで昼食→大稜園→瞻星台→半月城→釜山へ→南浦洞でカルビの夕食→ディスカウントストアでお買い物
※そして、できればここにアカスリを入れたい

せっかくの慶州、仏国寺と石窟庵を外すのは惜しい気もしますが、なにぶん公共交通機関を使うので時間的な余裕は望めません。ただ、予備知識のないシーヤなら、慶州市内の古墳群を見るだけも十分に悠久のロマンに浸ることができるでしょう。そして、皇南パン、クロサンパッは慶州の基本。夜までには南浦洞に戻り、シーヤの強い希望によりカルビを食べる強行プログラムです。
2日目

11:00 総合バスターミナル
 ナビ宅がある地下鉄1号線トゥシル(斗実・Dusil)駅から、釜山総合バスターミナルがあるノポドン(老圃洞・Nopodong)駅へは、地下鉄でわずかに3駅。あっという間に到着しました。慶州行きのバスは本数も多いので、すぐにチケットを購入して出発となります。
12:50 慶州市外バスターミナルに到着
さすがに3連休の中日だけあって慶州のICで渋滞につかまったものの、なんとかお昼過ぎに到着しました。慶州の天気は晴天爽快。

天気がいいのはうれしいのですが、日差しがとにかく強い。6月初旬ではあるもの、すでに夏という雰囲気です。日差しに弱い方は、必ず帽子や日傘などを準備しましょう。
観光案内所で地図を入手して観光開始です。
どうやら地図を見ると、市外バスターミナルから最初の目的地、皇南パンは歩いて行ける距離だということが判明。歴史の町慶州の市街地をテクテクと歩き出します。
13:10 路西里古墳群(史跡39号)
皇南パンへ歩く途中に、古墳群を発見。誰でも自由に入れ、公園のようになっているようでした。『登ってみたい…』とシーヤ。

いやいや、古墳に登るのはいけません。古墳に登るのは、禁止されているわけではないですが、慶州市文化財課の方によれば、まれに登っている人を見かけますが、それは常識では考えられないことだそうです。

例え登っている人を見かけても、くれぐれも真似をしないようにしてくださいとのことでした。それにしても、町中に突然、古墳群が現れるのはシーヤには衝撃的だった様子。
シーヤの感想
町中に古墳があるなんて不思議な場所ですね。
13:20 皇南パンに到着
さすがに観光地、さすがに連休。誰も彼もが吸い込まれるように、皇南パンに入って行きます。見たところ殆どの観光客が韓国の皆さんです。

20個入り10,000ウォンの折り詰めが、飛ぶように売れて行きます。すかさずシーヤも味見のためにバラ売り(1個500ウォン)で購入。

さて、お味のほどは?『ハッ、ホッ、フッ、アチ、熱…、うまい、でも熱い』焼きたては、火傷することもあるので、気をつけましょう。シーヤも気に入ったようで、職場のお土産用に一箱購入。
シーヤの感想
出来立ては美味しかったですよ。日本の今川焼きみたいですね~
13:40 慶州名物サンパッの老舗『クロサンパプ』
皇南パンから大稜園の壁沿いに続くサンパッ通りを歩くこと約10分、名物クロサンパッに到着しました。まだまだお昼時なだけにお客さんもいっぱい、何とか席を確保して、サンパッを2人前注文しました。
シーヤの感想
かなりじらされただけに、美味しかったです。すごい量で驚きました。
15:20 大稜園(デルンウォン)(史跡第175号)
昼食に時間がかかったので、大稜園に到着したのはもう3時近く。大稜園は12万5千坪という広大な土地に23基もの古墳が並ぶ、慶州市街地観光においては目玉的存在。黄金の冠や腰帯、装飾品など絢爛豪華な遺物が数多く出土しています。
ナビとシーヤもそそくさと入場して空と古墳のコントラストを楽しみました。それにしても人が多い。特に天馬を描いた馬の泥除けが出土したことから、天馬塚と呼ばれる古墳は、内部が展示室になっているのが見所で長蛇の列になっていました。炎天下で並ぶのは本当に一苦労。最初でも言いましたが、くれぐれも帽子or日傘の準備をお忘れなく。
シーヤの感想
観光日和でよかったのですが、暑すぎましたね
16:00 瞻星台(チョムソンデ)(国宝第31号)
大稜園の駐車場から、半月城を見て、左側に見える石造りの塔が瞻星台。7世紀に作られ、東洋で最も古いといわれる天文台です。慶州を表すロゴイメージによく登場してくるので、ひょっとしてご存知の方もいらっしゃるかも。遠くから見るとまるで花瓶のようで、ユニークな形にできていますが、機能的かつ、科学的な構造だそうで、古の新羅人たちの高度な技術を偲ぶことができます。
シーヤの感想
古人の偉大な遺産を見ました!なんだか凄いですね。

16:15 半月城(パンウォルソン)(史跡第16号)
瞻星台から、半月城へも徒歩圏内。新羅の王、慶州金氏の誕生ゆかりの地『鶏林(ケリム)』を通りすぎると、すぐに半月城です。空から見ると、まさに名前の通り半月の形になっているのが特徴。この半月城で見るべきものは、18世紀に作られたという石氷庫(氷室)です。広大な敷地の中を、ひたすら石氷庫めざして歩きます。ナビが3年前に取材したときは、何もない原っぱだったのですが、現在は乗馬場、遊技場、弓道場など子供向けのレクリエーション施設ができていました。
シーヤの感想
石氷庫は中が広くて驚きました。これまた古人の知恵に感心しました。
17:20 慶州駅
石氷庫から、徒歩5分ほどで行ける雁鴨池を見ることも考えましたが、日光を浴び続けてすっかり疲労困憊のシーヤ。もう観光は十分ということで釜山に帰ろうと、慶州駅に行って見ることに。すると、18:54分にブジョン(釜田・Bujeon)駅行きの、ムグンファ号がありました。少々、待ち時間は長いですが、バスで渋滞に巻き込まれるよりは、鉄道が効率的。その空いた時間で、近くの銭湯でアカスリをすることに。
17:30 銭湯にてアカスリ
駅前からバスターミナルに向かう通りを進むと、程なく左側にサウナと書かれた銭湯がありました。料金は3500ウォン、アカスリは12000ウォンとのことです。いよいよ、シーヤも生まれてはじめてのアカスリ体験。ナビもさりげなく覗いていましたが、なかなか気持ちよさげです。
シーヤの感想
思ったより痛く無かったですよ。韓国に行ったら絶対やるべき!

18:55 ムグンファ号乗車
汽車の待ち時間でアカスリをするのは、時間つぶしとしてはベストな選択。シーヤも希望通り、ひと皮向けて表情もスッキリです。
そして、いよいよ初体験となる韓国の鉄道の旅。今回乗車したのは、東海南部線で海雲台周辺の車窓の景色が素晴らしいという名物路線です。途中、蔚山市の工業地帯を通り過ぎて、暗くなったころ海雲台へ。海はうっすらとしか見えませんが、長いビーチラインを渋滞した車のヘッドライトがかたどります。もう夏が近づいているんですね…。
シーヤの感想
夜景がきれい。街の雰囲気は横浜みたいですね。今度はここに遊びに来たいと思います

20:50 釜田駅到着
KTXの開通以来、在来線の多くが釜田駅発着となりました。目的地が南浦洞だったので、地下鉄1号線に向かいます。釜田駅の最寄り駅は、プジョンドン(釜田洞・Bujeondong)駅ですが、せっかくなので、釜田市場を縦断してソミョン(西面・Seomyeon)駅に向かいました。

ただ、残念ながらこの時間は市場もおしまい。たまに開いているお店を横目に、7分ほど歩いて西面駅に到着です。そして地下鉄で一路、南浦洞へ。
21:20 カルビ屋『ファロエ』到着
シーヤのリクエストで選んだカルビ屋さんは、生のジャズバンドの演奏を聴きながら、肉を焼くという珍しいスタイルのファロエさん。

ナビも以前、来たことがあったのですが、肉の質、オカズの質もなかなか上々だという記憶がありました。さてさて、テーブルについてメニューを拝見。

すると、以前来たときに霜降りで感動した肉の盛り合わせ55,000ウォンが70,000ウォンに値上がりしているではありませんか!!いかに、韓国の肉が全体的に値上がりしているとはいえ70,000ウォンはきついなあ。でも、せっかく遠方からきたお客さんということで清水の舞台から飛び降りるつもりで注文しました。
←はい、これが70,000ウォンの霜降りです。

かみ締めると、舌いっぱいに広がる牛の脂と旨み。さすがに、選ばれた韓牛だけあって、うまい!
シーヤも箸が止まらず、ひたすら食べ続けます。そして、お約束で骨付き味付カルビも追加注文。すっかり満足して会計は2人で100,000ウォン超なり。
シーヤの感想
いやーー、日本でもジャズバンドが演奏している焼肉屋なんて見たことないですよ!しかし値段通りに焼肉はめちゃくちゃ美味かったです。

<こちらのおススメメニュー>>
牛肉の盛り合わせ<カルビサル・チャドルパギなど> 70000ウォン(約3人前)

お店情報
051-244-3997~8
行き方:地下鉄1号線ナンポドン(南浦洞・Nampodong)駅5番出口を出て、後ろに振り返り、右に入れる路地に入ります。突き当たった通りを70mほど左に進むと、ほどなく右側にお店が見えます。

23:30 メガマート
満足の食事が終わると、最後はお土産タイムです。さあ、シーヤお土産を買いに行こう!とナビの号令に『こんな時間にやってるんすか?』と疑問符のシーヤ。確かに今はすでに午前0時近く。でも、ちょうどナビ宅への通り道には、24時間営業の大型ディスカウントストア、メガマートがあるんです。

なんといっても明日の飛行機は午前便ですから、荷物整理は夜のうちにやっておきたいところ。南浦洞からタクシーに乗って、25分ほどで東莱(トンネ)のメガマートに到着です。深夜だけに惣菜コーナーなどは閉まっていますが、売り場は通常営業。シーヤもその大きさに驚きながら、ひたすら韓国海苔をカートに入れます。両手いっぱいにお土産を買って、はい終了!
シーヤの感想
毎度のコトながら、もちろんお土産は韓国海苔を大量に買いました。これだけ買っても安くて軽いんで持ち帰りやすいです。

ナビ友に付き合った2泊3日、限られた時間で組み立てたナビのコーディネートもこれで終わりです。釜山初体験の方におススメしたいコースを回ってきましたが、参考になりましたでしょうか?少ない時間で要点は押さえているものの、やはり慶州の仏国寺と石窟庵には連れて行けなかったのが心残りです。では、最後に、シーヤの感想を聞いてみましょう。

シーヤこの旅を振り返って
実質的には初日の夜と2日目しか遊べる時間が無かったのですが、少ない時間で命一杯食べて飲んで、観光も出来たと思います。今までの海外旅行は貧乏バックパッカーで、あまり食事を重要視したことは無かったのですが、今回は食べ続けたという印象がかなりあります。こんな旅行は社会人ならではの贅沢な旅行じゃないでしょうか。次回もぜひ食べ歩きたいですね。釜山サイコー!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-06-23

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