冬の海雲台で過ごす半日プラン

南浦洞と西面だけが釜山じゃない、海雲台を優雅に楽しむ!

シャガール展の様子

シャガール展の様子

アンニョンハセヨ、プサンナビです。色づいた木の葉が落ち、いまやすっかり冬モードに入った最近ですが、皆さんいかがお過ごしでしょう。食欲の秋、読書の秋、芸術の秋は十分に堪能できましたか?釜山でも釜山国際映画祭やチャガルチ祭り、また2年に一度開かれる芸術の祭典『釜山ビエンナーレ』など、華やかなイベントが次々と開催され、実に話題の多い秋となりました。
例年の釜山なら、秋のビッグイベントが終わると、年末まで静かになってしまうのですが、今年の釜山はひと味違いそうです。というのも、今、海雲台(ヘウンデ)では、ソウルで話題になったシャガール展とダリ生誕100周年記念特別展が開催されているんです。

そこで、今回のコンセプトはずばり釜山を優雅に楽しむコースを紹介すること。釜山のこれまでのイメージといえば、チャガルチ市場の元気なアジュメの声を聞きながら刺身を食べたり、国際市場の猥雑な路地を闊歩したり、東莱の温泉情緒にひたったりなど、魅力的ではあるものの、今ひとつ都会的なイメージとはかけ離れる部分もありました。
釜山を優雅に半日コース
BEXCO(ダリ展)→市立美術館(シャガール展)→海雲台ビーチ→タルマジ(ランチ)
というわけで、こんなプランをご用意しました。釜山でこのような素敵がプランが実現してしまうのだろうかとナビ自身も驚きですが、一緒に優雅な釜山を覗いていきましょう!
まずはBEXCOへ
海雲台は大きく2つのエリアに分かれています。まず、韓国で最も人気のある海雲台ビーチを中心に特級ホテルが並ぶ市街地エリア、そしてもうひとつがBEXCOや市立美術館があり、釜山の副都心として開発が進められているセンタムシティエリアです。BEXCOといえば、日韓共同開催ワールドカップのとき、グループ分けの抽選会が行われた場所として、世界的にも脚光を浴びました。今回の注目イベントダリ展はBEXCOで、そしてシャガール展はその隣にある市立美術館で開かれています。というわけで地下鉄2号線に乗って、センタムシティ(Centumcity)駅で降りましょう。1番出口を出ると、目の前は巨大なBEXCOです。
南浦洞からの所要時間 50分
西面からの所要時間 25分
※いずれも地下鉄利用時
サルバドール・ダリ誕生100周年記念展  所要時間1時間
まず最初の目的地はBEXCOで開かれているダリ展です。正面から見ていちばん右よりの3Bホールで開かれています。シュルレアリズムの巨匠、サルバドール・ダリの誕生100周年を記念する特別展。ソウル、大邱(デグ)で約25万人が訪れて話題になりました。5つのテーマに分けられて、彫刻、絵画、家具など約400点もの展示がされています。
こんなソファ、部屋においてみたいですね。
思わず笑いが込み上げてくるようなユーモラスな作品がいっぱいです。
<会場入り口>

<会場入り口>

開催 : 2004年11月9日~2005年2月13日
休館日 : なし
観覧時間 : 10:00~20:00
観覧料金 : 成人(25歳以上)10,000ウォン/大学生(24歳以下)9,000ウォン/中高生7,000ウォン/小学生・幼稚園6,000ウォン/家族割引セット(成人2枚・子供2枚)25,000ウォン
※ 65歳以上50%割引、3歳以下は無料  
<BECXO→市立美術館へ>

<BECXO→市立美術館へ>

シャガール展  所要時間1時間30分
ダリ展を十分に堪能したら、お隣の市立美術館に場所を変えましょう。市立美術館は釜山ビエンナーレの会場になるなど、現代アートの分野では、釜山隋一の美術館。釜山ビエンナーレを引き継ぐようにシャガール展がやってまいりました。単独画家の展示会としては韓国史上最大規模となった、シャガール展はソウルでも大きく話題を集めました。色彩の魔術師といわれたシャガールの、絵画、挿絵、版画など、惜しげもなく115点もの作品が展示されています。
代表作:街の上で

代表作:街の上で

モスクワユダヤ劇場のパネルも見ものです。

モスクワユダヤ劇場のパネルも見ものです。

<市立美術館にて開催中>

<市立美術館にて開催中>

開催 : 2004年11月13日~2005年1月16日
休館日 : 毎週月曜日
観覧時間 : 午前10時~午後7時(入場は観覧終了の1時間前まで)
観覧料金 : 一般8,000ウォン(25~64歳)/青少年6,000ウォン(13~24歳)/ 子供(7~12歳)5,000ウォン
<市立美術館→海雲台ビーチ(釜山ウェスティンホテルまでタクシー利用)>

<市立美術館→海雲台ビーチ(釜山ウェスティンホテルまでタクシー利用)>

シーズンオフの海雲台ビーチ  所要時間40分

ダリ展、シャガール展のはしごをすると、2人の巨匠のパワーに想像力を刺激され、頭の中はさすがにクタクタ。というわけで、シーズンオフの海雲台ビーチを散歩して、ガス抜きをしてはいかがでしょう。おすすめは釜山ウェスティンホテルから、ミポの船着場までの遊歩道。ウェスティンまではBEXCOからタクシーで約2000ウォン。ハイシーズンには約2kmに渡る砂浜がパラソルでいっぱいになってしまう海雲台も、オフシーズンには人影もまばらで散歩には最適。カッパエビせんが1000ウォンで売られていますが、それを放り投げるとかもめが空中でキャッチします。
<ビーチからタルマジへは徒歩で>

<ビーチからタルマジへは徒歩で>

月見の丘でランチを
午前中からスタートしたら、もう1時を回る時間です。そろそろおなかが空いてきたでしょう。最後の仕上げは、タルマジ(月見の丘)のオープンカフェで、海を眺めながらランチです。今回はタルマジのお店の中でもっとも人気がある洋食屋さん『オンドッウィエチッ(丘の上の家)』にお邪魔しました。ミポの船着き場からはタクシーに乗っていくほどの距離ではないので、ゆっくり歩いて行ってみましょう。
この日は空気がかすんでいたせいで、あまり海がよく見えませんでしたが、初冬だというのにポカポカの陽気で気分は爽快。釜山でもこんな店があったのかといまさらのように感激です。途中から駆けつけたさっちゃんも、次回は日本から遊びにくるお母さんを連れてきたいとお気に入りのご様子でした。
注文したのは、ピザとサラダと飲み物がセットになって、25,000ウォンというカップルセットを注文することにしました。ドレッシングのサウザンアイランドも本格的で、ピザはサクサク。優雅な昼食を終えたら本日のおすすめコースは終了です。
サッチャンの感想
今回のおすすめコースを回ってみたさっちゃんの感想を聞いてみましょう。
釜山に来て約2年がたちますが、こういったコースが釜山で?!と内心驚きながら、今日の取材に同行しました。釜山は、人の熱気があって、元気で、生き生きとしている人間臭い街かな、と思っていたけど、こういったちょっと優雅でオシャレなコースも探せばあるんだと、釜山のまた違った顔をのぞけた一日でしたよ。旅行者の皆さんにもオススメですが、さッちゃん的には、留学生や駐在員の方で日頃少しお疲れ気味の方には特にオススメですよ!日常生活を忘れることができて、ストレス解消になるんじゃないかなぁ~と思いました。ランチを食べたカフェは、釜山市内でもかなりの有名店。景色、雰囲気、味共に満足したさっちゃんは、プライベートでも利用しています♪
芸術を楽しみ、自然を楽しみ、そして優雅な昼食を楽しむ半日プラン。シャガール展が終わる1月16日までの期間限定プランですが、今しか楽しめない釜山の魅力を再発見してはいかがでしょう。以上、プサンナビがお届けしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-12-02

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