釜山に残る日本語事情

釜山の人たちが使っている日本語を探しちゃおう!!

場面:仕事が終わった職場で…
アニョンハセヨ、プサンナビです!!上の会話はある釜山の友人たちの会話です。よくある日常的な話ですが、ワリカンと訳されている部分に注目してみてください。
ブンパイ……ぶんぱい!?…分配!!
そう、彼らが使う分配という言葉は日本語のワリカンという意味で使われているのです。日本語が分かる韓国人の中には、語源が分かる人もいるのですが、大抵は無意識に使っていることが多いのです。しかも、これはあくまでも氷山の一角。『タンス』『カイダン』『ズボン』『ユトリ』『ケントウ』などなど例をあげればきりがありません。これまでの日韓関係を振り返れば、ある程度韓国語の中に日本語が残っていても不思議はありませんが、特に距離的にも日本に近く、古くから交流が盛んな釜山には日常的な会話の中にも、多くの日本語を見いだすことができます!今日は、そのあたりをもっと詳しく探っていこうと思います!! では、行ってみましょう!!
日常・社会生活、名詞編
まずは分かりやすいところで、日常生活で使われる単語を上げてみました。名詞なので、現在の日本語とほぼ同じ意味で使われています。これらの言葉の中には、最近ではあまり使われなくなったものも多いですが、釜山出身の韓国人に聞いてみると、誰かが使っていたり、聞いたことがあるという言葉ばかりです。
とこんな感じに、まさに日本語でしょう!!ここに上げたものはほんの一部にすぎず、もっと探したらナビも知らない和製韓国語がたくさん見つけられるはずです!!旅行に来たついでによーく耳を澄ませて見てください。ここに上げたような会話がきっと聞こえてくるはすです!!もしくは、食事をするとき食堂のおばちゃんに向かって、イッパイ ジュセヨ(いっぱいください)なんて言ってみるのも旅の楽しみ方かもしれません!現地の人もびっくりするかも!!
おまけ1
韓国ではビリヤードが盛んで、撞球(タング)と呼ばれています。余談ですが、韓国の一般的な男性の認識では撞球といえば、四つ玉やスリークッションを指し、穴の開いた台を使うポケットボールは、女性も気軽にできる軟派なゲームなのだそうです。さて本題ですが、撞球は日本が朝鮮半島を統治していた時代に、日本を通じて流入・定着しました。そのため当時の撞球用語が現在もそのまま使われているそうです。ナビはビリヤードには詳しくはないのでどういう意味なのかはわかりませんが、日本の撞球ファンの方々なら分かるかもしれません。
撞球用語
おまけ2

音読みで発音される漢字熟語の音が、韓国語の中の漢字語に似ているのはご存じでしょうか?!韓国語を勉強する方も、漢字語の発音が似ていることに興味を感じ、勉強のとっかかりをつかむ人が多いのです。今回の記事とは直接関係はありませんが、参考程度に例をあげてみました。
おまけ3

これまでは韓国に入ってきた日本語について紹介しましたが、実は日本語にも韓国語からきたのでは?という言葉もあるんですよ!!あくまでも俗説をもとに、ナビ的な解釈で紹介しているので、これは違うぞという方もいらっしゃるかも知れませんが、なにとぞご容赦ください。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-03-09

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