ユカユカ、キムチ作りに挑戦!

キムチ作りにちょこっと参加

アンニョンハセヨ、プサンナビのユカユカです。韓国で冬になるとスーパーに行っても、市場に行っても、やたらと目に付くのが高々と積まれた白菜。もしや、これは・・・そうです、この白菜はキムチのためのもの。寒くなると一斉に家庭の主婦たちはキムチ作りに励むんです。(白菜を少しでも安く買おうと押しかけた主婦が将棋倒しになって怪我をしてしまったなんてニュースも聞きましたよ)おばさんたちをそこまで駆り立てるキムチ作りに一体どんな魅力があるのか、ナビも「頑張ってお手伝しよう」という意気込みで体験してまいりました。
失礼します
お邪魔したのは、柚子茶作りでもお世話になった、ハン・ミジャさんのお宅。お宅のドアを開けると、白菜を始めとした、様々な材料がずらっ。半端じゃな白菜の量です。どうやら、キムチ作りは大きく分けて「1白菜の塩漬け→2薬味作り→3薬味の塗りこみ」という3段階に分けられるようです。ナビがお邪魔した時点で、1段階、2段階はすでに終わってしまっていて、今日は、昨日のうちに塩漬けした白菜に薬味を塗りこむ作業をするんだとか。
豪快さが素敵です
薬味作りもほぼ終了して、最後の味の調整段階をするところを見させていただきました。薬味には、唐辛子粉のほかに、もち米、カタクチイワシの塩辛、アミエビの塩辛、砂糖、味の素、ニンニク、カキなどなど様々なものが入るのですが、どれも豪快に入れていきます。経験豊富な主婦だけあって、目分量でありながらも見事な味付けができてしまうんですね。その豪快さが、経験に基づいたものだけあって自信ありげで、とっても素敵でした。
キムチに薬味を塗りこむ、塗りこむ
さて、ついにナビの出番です。エプロンをつけ、ビニール手袋をはめ準備完了。でも、超初心者のナビができるのは、キムチ作りの中でも一番簡単な「薬味の塗りこみ」。薬味を取って、丁寧に白菜1枚、1枚に薬味を塗りつけていきます。特に、根元のほうは見落としがちなので、気を使いながら。簡単な仕事ではあるものの、ナビが手伝ったため「今年はキムチは何かおかしいわ」なんて思われないように、ちょっと責任を感じながら集中してやってみました。
キムチ作りは社交場だ!!
さて、キムチ作りに参加させていただいて分かったことがひとつ。キムチ作りは重労働であるものの、これはおばさんたちの大きな社交場なのだということ。実際、韓国のおばさんは「今日は、キムチ作るから遊びに来はれへん?」って感じで電話をするんだとか。この電話は結局お手伝いの要請電話にもなるようで、ハン・ミジャさんのお宅にもお友達のおばさんがいらっしゃって、一緒にキムチを作っていましたし、お隣さんも覗きに来たりして、「どこどこのだれだれさんが、どうたらこうたら」なんて感じでキムチとは関係なく話しに花を咲かせていらっしゃいました。これこそ、キムチ作りの楽しみなのかもしれませんね。
ナビは、結局途中で辞退してしまいましたが、おばさんたちは手も止めることなく、おしゃべりも止むことなく、パワフルに動いていらっしゃいました。ナビは完全なる役不足。韓国のおばさんのパワーの凄さは今までも十分感じていたものの、毎年、こうやってキムチ作りに励んで、家族においしいキムチを提供していることを目の当たりにすると、さらに頭が下がる思いです。

家に帰ってみると、案の定、服にはしっかりキムチのにおいが染み込んでいました。これが「キムチを作ってみたぞ」(ちょっとしかしてないくせに)という勲章だと思い一人で満足しているプサンナビのユカユカがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-12-18

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