マッコリ工場に寄っちゃった!

金井山城を散歩がてらマッコリ工場に寄っちゃった!

アンニョンハセヨ、プサンナビです。皆さんは韓国でお酒を飲むときはどんな所に行きます?おしゃれなバーで韓国の薄いビールで乾杯?それもいいけどナビは民族居酒屋でパジョン(韓国風お好み焼き)やチョッパル(韓国風豚足)をつまみながらのマッコルリ(日本のどぶろくに近い)も好きなんです。で、ナビは思いました。この民族酒であるマッコルリはどこで、どーやってつくられてんの?出来立て新鮮なマッコルリを飲んでみたい!とゆーことで行ってきます、マッコルリ工場へ!

地下鉄1号線、オンチョンジャン駅(温泉場、onchronjang)で降りて、203号のバスに乗ること20分ほどで山城(サンソン)という村に到着です。金井山をはじめとする山々に囲まれるこの山里で、400年もの歴史をもつ韓国の伝統酒「マッコルリ」は造られていました。この山城は、金井山への登山や、ヤギやアヒル料理が名物で、その度にこの工場で作られたマッコルリが活躍しています。
皆さん、マッコルリが何で、どうやって作られているか知ってます?麦麹とお米でつくってるんですよ。ではナビとマッコルリ作りの行程を見ていきましょう。
まず麦麹を作ります。地元のおばさん(おばあちゃん?)たちが麦にお湯をまきながら約3時間写真のように踏んで練ります。次によく練った麦を布につつみ、お皿のように丸くのばします。あとはこれを、オンドルのきいた倉庫に並べるだけ。一週間もすると菌が繁殖します。この後、倉庫の下のほうに並べてもう一週間。そして完璧な麦麹となったものを横の倉庫に保管しておきます。この作業はけっして楽じゃないみたいだけど、おばさん達は汗を額にたのしくおしゃべりしながら、それでも手馴れた手つきで仕事をとつとつと続けていくのです。昔はこんな風に各家庭でお酒を造っていたんですって。なんだかほのぼのしちゃいますね。
次の工程はお米を蒸します。こちらでは雑穀米を、おおきなタライにお湯とお米を入れてしばらく置き、それから釜に移して蒸します。こうこうと湯気を噴出す釜は、「責任あるお仕事します!」とでも言わんばかりにお米を一粒残さず蒸していきます。ホカホカに蒸しあげられたお米は見た目にはおからのよう。これを若さあふれるおにーさんたちが別の釜にスコップで移していきます。みんな大変ですね、でもがんばれっ!
さて次。麦麹と蒸したお米と水を混ぜていよいよ発酵させます。温度は24~28度で一週間。日本でお酒を作るときはもっと高い温度で発酵させますが、ここでは外気温などの関係で30度以上にするとすっぱくなっちゃうんだそうです。お酒ってどうやらナビよりもデリケートみたい。タンクをのぞくとなかではお味噌みたいな厚い層が浮いてて、なんだこれ?ぷつぷつとあわ立ってる?沸騰してないのに。では、ナビが体をはって味わってみようと思います。少しとってぺろっ。表現できないのでみなさん直接お試しください。
一週間後出来上がったお酒を精製して、出来た!新鮮なマッコルリ。どうです?飲んで見たいでしょう?では変わりにナビが一口。ちょっと雑味がある感じ、そこにほのかなすっぱさがのこり、すっきり後口。思ったよりもすっぱくもなくてコップ一杯はペロリ、です。
でもあんまり飲みすぎると次の朝は寝覚めが悪いかも。こちらでは普通の酵母を使うのではなく、自然酵母(さっきナビがなめたもの)をつかって発酵させるため、お酒を一週間も置いておくとすっぱくなるそうです。

工場見学していると、登山客らしき人たちがポリ缶で新鮮マッコルリを買いに来ます。ひと缶20.000ウォン!18リットルで?それよりもナビの脳裏を横切ったことは、あんなにたくさんのお酒を持ってどうやって山に登るの?そんなに飲んで遭難しないでしょうね?でした。

こちらのユ社長さんは、日本に一年間いたそうで日本語がとてもお上手。お酒のことがよく分からないナビに詳しく説明してくれて、近所にある金井山までも案内してくれました。

一日中お世話になりました。山里で味わう新鮮なマッコルリ、最高!また遊びに行きますね。マッコルリ工場見学されたい方は、ユ社長の携帯電話にお電話すればオンチョンジャン駅までピックアップしてくれるそうです。というわけでちょっと郊外から、プサンナビがお送りしました。

行き方
地下鉄1号線、オンチョンジャン駅(温泉場、oncheonjang)3番出口から出て歩道橋を渡ったところに203番のバス停があります。そのバスに乗って終点まで行き、3分ほど引き返すと左手にあります。バスがわかりにくい場合はオンチョンジャン駅からタクシーをオススメします。

住   所 : 釜山市金井区金城洞554−1
       : 554−1 Geumseong-dong Geumjeong-gu Busan
電話番号 : 051−517−6552
携帯電話 : 011−854−0704 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-06-12

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