第13回釜山国際映画祭・部門別注目作品

今年はどんな作品が招待されているの??そんな注目作品を一挙紹介!

アンニョンハセヨ、プサンナビです。いよいよ待ちに待った釜山国際映画祭まで1週間となりました!今年は釜山に映画を見に行く!と計画を立てていらっしゃる方もいるのではないでしょうか?今年も、ワールドプレミア、インターナショナルプレミア、アジア初公開の作品まで例年よりもさらに注目されている作品が増え、60カ国から315作品が集まり、上映される予定。残念なことに、外国人がチケットを取るのがとても難しい今年の映画祭ですが、現地の当日券で!と思っている方のために、今年の注目招待作品を一挙にご紹介したいと思います。それではナビと一緒に注目作品をチェックしてみましょう~!
11部門に分けられた315作品
冒頭でもお伝えしたとおり、今年の第13回釜山国際映画祭に招待されている作品は世界60カ国の315作品と過去最多。そのうちワールドプレミアが85作品、インターナショナルプレミアが48作品、そしてアジアプレミアが95作品と韓国で初めて上映される作品もかなり多く、映画ファンは必見という映画が数多くそろっています!
Gala Presentation
インターナショナル・ワールドプレミアの3作品を紹介しているのがこちらの部門。新たに編集されたウォン・カーウァイ監督の香港映画の「Ashes of Time Redux」、中国の恋愛映画「Dada’s Dance」、韓国女優ソン・ヘギョが主役を演じるスリラー「Make Yourself at Home」の3作品。
「Make Yourself at Home」
監督:Sohn Soo Pum
カンヌ映画祭監督週間に招待された Sohn Soo Pum監督が手がける長編映画のデビュー作品。

ストーリーは・・・
韓国系アメリカ人ピーターが韓国人スキをお嫁にもらって作品は始まります。そのスキが巫女の血を引いている人物だか、その巫女の機運を脱ぎ捨てて異国の土地を選択するが、その運命は変えられず・・・。
A Window on Asian Cinema
2007年下半期から2008年に向けて公開されたアジアの映画を集め、23カ国50の作品が上映されます。特に、フィリピンと中央アジアの作品に注目したいところ。
「Service」
監督:Brillante Ma(フィリピン)
今年のカンヌ映画祭で競争部門の進出作品。

ストーリーは・・・
重婚罪で父を告訴した両親、息子はガールフレンドが妊娠したが結婚はしたくないなど、各登場人物がそれぞれの欲望や秘密を抱いている姿を正しい、悪いの両面性から描いた作品。
New Currents
2007年の New Currentsはアジア映画のキーワードでしたが、その作品が1年間に納めた成果などを紹介するのが今年の New Currents。ワールド・インターナショナルプレミアの作品14本が9カ国からお目見えする予定。また、大部分が低予算独立映画というのも見所の一つ。
「Ocean of a Old Man」
監督: Rajesh SEHRA(インド)
2004年東南アジアと西アジアを襲った津波の被害などを扱ったドキュメンタリー。

ストーリーは・・・
津波の後、島の小さな小学校に通っていた子供たちが消えたり、先生が空っぽの教室で出欠を取ったり・・・と津波から4年後、人間の心に残した津波のトラウマを描いた作品。
Korean Cinema Today
総12作品の韓国作品がエントリー。
「The Chaser/追撃者」
監督: Hong-jin Na
韓国内で上半期に大ヒットした作品がこちら。早いストーリー展開で韓国大衆映画の方向性を見せてくれる作品。

ストーリーは・・・
元刑事ジュンホは、自分の知っている女性たちが次々と消える事件を経験する。その容疑者を元刑事の経験から追跡し、一時は捕まえるも、証拠不十分で釈放されてしまい・・・。
Korean Retrospective
今年の Korean Retrospectiveは、キム・キヨン監督の10周期を追悼する回顧展、ハン・ヒョンモ監督の50.60年代の時代を感じることができる回顧展の二つのパートからなっています。
World Cinema
4人のプログラマーが参加したこのセクションは、例年よりもさらに個性あふれる多様な作品が集まっています。アメリカ映画からは独立映画の流れを感じることができ、ドイツ映画からは大作から個人的な映画まで多彩。
「II Divo」
監督: Paolp Sorrentino(イタリア)
カンヌ映画祭審査委員賞を受賞した作品。

ストーリーは・・・
Giulio Andreottiはイタリアの首相を3回勤めた政治家。権力とその影響力、腐敗などが入り混じった彼の人生の記録を綴る年代記。
Wide Angle
例年と同じく アジアドキュメンタリーネットワーク(AND)で支援した作品が招待され、釜山映画祭とともにアジア映画の製作などを応援する部門となっています。
Open Cinema
大衆向けの作品が多く紹介されるこちらの部門は今年、話題作が目白押し。特に日本からは、小中和哉監督の「東京少女」や押尾守監督のアニメーション映画「スカイ・クロラ」、矢口史靖監督の「ハッピーフライト」が招待されています。
「ハッピーフライト」
監督: 矢口史靖(日本)
「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」などを手がけた矢口監督の最新作品。日本では11月の公開予定。出演者の綾瀬はるかさんや監督が釜山入りするとのこと。

ストーリーは・・・
パイロット、フライトアテンダンド、グランドスタッフ、整備士などフライトを支える様々な空のプロフェッショナルたちの青春群像を笑いと感動をたっぷり盛り込んで描いた作品。
Flash Forward
新しい才能や未来の巨匠を掘り出すための部門ということで、デビュー作品や2番目の作品が主に招待されています。フランスやカナダなど世界各国から10作品を紹介。
「A Farint Trembliong of the Landscape」
監督: Philippe Fernandez(フランス)
監督自らが哲学映画と称する映画。

ストーリーは・・・
自然的な現象をきっかけとして人間性と宇宙、そして時間に対する考察にいたる彼らだが・・・。
Special Program in Focus
最近の数年間、世界の映画界で注目されているのがルーマニアの若い監督たち。2007年カンヌ映画祭では主要部門をルーマニア映画が受賞するなどその関心は高いところ。ということで、今回のこの部門ではルーマニア映画を12作品集め、ルーマニアにフォーカスをおく「ルーマニアニューウェイブ」。

Mid night Passion 
ワールドプレミアが1編、インターナショナルプレミアが3編、そしてこちらの部門初のドキュメンタリー映画も登場します。また、今年は金曜日、土曜日に南浦洞にて上映されるのがこちらの部門。日本からたくさんの映画がエントリーしているのも今年の特徴で、パート1に続き塚本晋也監督の「悪夢探偵2」、鶴田法男監督の「おろち」、阪本順治監督の「カメレオン」などが上映されます。

まだまだ紹介したい作品がいっぱいで、どれをナビで注目すればいいのか迷ってしまうほど!これ見たかったけど、アジアで公開されてなかったぁ~なんて作品もかなりあるので、映画好きはもちろん、釜山にこの時期いらっしゃる方は、映画祭で上映される作品をご覧になってみてはいかがでしょうか?以上、プサンナビがお送りしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-09-24

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