馬山(マサン)のおいしい店!

馬山といえばアグチム、そしてとろけるカルビチムのお店をご紹介

アンニョンハセヨ! ゆきこです。秋の深まりを感じる昨今、いかがお過ごしでしょうか。秋といえば、私の場合は有無を言わせず「食欲の秋」! ということで、今回は釜山から車で1時間ほどのところにある馬山(マサン)市で見つけたおいしいお店をご紹介したいと思います。
馬山へのアクセス
今回が初めての馬山訪問となった私。一番の目的は友人の結婚式に出席するためでしたが、これからご紹介するおいしいお店は「これは釜山から1時間かけてでも食べに来たい」と思わせるお味でしたよ。私は今回車で向かいましたが、釜山からバスを利用する場合は釜山西部市外バスターミナルか釜山総合バスターミナルから乗って約1時間ほどで馬山のバスターミナルに到着です。
馬山といえばアグチム!
馬山で有名な料理といえばアグチム! 恥ずかしながらこれも馬山に行く直前に知った私です。そういえばアグチム料理のお店には「馬山」と名前が付いていることが多いですよね。実は、私の主人は仕事で馬山によく来るのですが、仕事で日本人のお客様をもてなすときに必ず行くアグチムのお店があるというので、今回はそちらに行ってきました。日本人のお客様も大満足のお味なんだそうです。期待がふくらみます!!

さすが、アグチムで有名なだけあって、ここ馬山には「アグチムゴリ(アグチム通り)」なる通りが!! あっちにもこっちにもアグチムのお店ばかりが並んでいる様子は圧巻です。バスターミナルから「アグチム通り」まではタクシーが便利です。車を降りるとすぐに魚介類の香りが漂ってきて、おなかも「アグチム受け入れ準備OK!」という感じ。

オドンドンアグハルメジプ

今回ご紹介する「オドンドンアグハルメジプ」はこの「アグチム通り」の看板側から入ってすぐ左手にあります。韓国の伝統家屋をイメージさせる入り口と、その上に設けられた大きなTVスクリーンが目印です。車でお越しの場合は、お店向かいの路地を入ったところに駐車場があります
お店は3階まであります。1階はイス席で、2・3階はお座敷になっています。上の階に上がっていく途中の踊り場には、このお店のご主人がテレビのグルメ番組に出演された様子がいくつも紹介されていました。本当に有名なお店のようです。その証拠に、どの階もお客さんでいっぱいでした。私たちは一番上の3階にやっと席を見つけることができました。
パンチャンのキムチとムルキムチ
まずはアグチムの前に、前述の私の主人の会社関係のお客様(日本人)が絶賛していたというアグのスユッ(湯引き)をいただきました。スユッにはアグのいろいろな部位が入っています。火をつけたランプの上にアグの乗ったお皿を乗せるので、熱々のままいただくことができます。アグチムでおなじみのプリプリもちもちの部分はもちろん、アグの肝の部分がまたこってりして絶品です。写真の、ちょっとオレンジがかっている部分が肝です。
ソースはからし醤油と、チョジャン(甘酸っぱく辛いコチュジャン風たれ)などが用意されていました。どれも美味しかったですが、私はさらに持参した日本のぽん酢でも食べてみました。これはその日本人の方が薦めてくださった食べ方ですが、すごく合います! さっぱりといただけて驚きのおいしさでした。みなさんもお試しあれ。
こんなふうにサンチュで包んで食べてもよし
この時点で結構おなかも満足していたのですが、「アグチム通り」まで来てアグチムを食べないで帰るわけにはいかない!と2種類あるアグチムのうち「センアグチム」という生のアグを調理したものを注文。見てください、このプリプリっぷり。食感はもっちもちです。おいしい上に、この食感がまさにコラーゲンたっぷりな感じでお肌にもよさそう! そしてこの赤いソースがすっごく辛いんだけど、ごはんによく合うんだなあ。おいしかったなあ。というわけでだいぶ食べ過ぎて苦しくなってしまった私です。おいしくても食べ過ぎには注意ですね。

2軒目はカルビチムのお店「ファンジャングン」

日を改めて2軒目は、おいしいカルビチムのお店「ファンジャングン」に行ってきました。どうやらチェーン店らしいのですが、釜山にはないんだそうです。地元でも人気のお店で、この日は午後3時という中途半端な時間にもかかわらず、駐車場はほぼ満車でした。場所は前のアグチム通りから海の方向に歩いて数分のところ。ちなみに2階建ての1階はカルビチム、2階はサンパッのお店になっていますが、今回はカルビチムをいただきました。
グツグツと音を立てて現れたカルビチム。見るからにおいしそうですが、食べてみてまたびっくり。かぶりつくと骨がスルッと離れ、肉が口の中でとろけていきます。ああ、幸せってこういうことだったんですね・・・たっぷり入っているお肉のおいしさは言うことナシ。そして、一緒に煮込まれている長ネギやにんじんなどの野菜たちと、秋を感じさせる栗・ぎんなん・なつめにも味がじわーっと染み込んでいます。特に栗とぎんなんはほくほく! 至福のときです。
カルビタンや冷麺も有名のお店のようで、それだけ食べにきているお客さんも多かったです。私は普段なら冷麺を頼んでいるところですが、今回は「カルビチムご注文のお客様がご飯ご注文されるとテンジャンチゲサービス」という文句に魅かれて、シメはごはんを注文しました。テンジャンチゲももちろん美味でしたが、カルビチムの残り汁で食べるごはんがまた最高。ごはんを頼んで正解でした。次回は冷麺も食べてみたいなあ。

お店自体がとっても広くて、余裕あるつくりなのも好感がもてました。中庭はちょっとした休憩スペースになっていて、ここでも韓国の伝統的な雰囲気が味わえます。コーヒーの自動販売機もあり、ここで食後に一息つけるのも嬉しいですよね。
今回は釜山から少し抜け出して、馬山のおいしいお店をご紹介しましたがいかがでしたか? 釜山からも1時間ほどで来られてしまうので、ちょっとした日帰り小旅行もできてしまうのが馬山です。海に面している町ですが、釜山よりももっと時間がゆっくり流れているような雰囲気が魅力的でした。海へと注ぐ川の上を、かもめがゆったりと飛んでいる様子が印象に残っています。みなさんも、釜山から少し足を伸ばして、馬山においしいものを食べに出かけてみてはいかがでしょうか。新しい発見があるかもしれませんよ!
約 1年半にわたって、プサンナビの特派員を務めてまいりました私ですが、な、な、なんと! 今回のレポートを最後にプサンナビを引退することになりました(涙) 1年半住んだ釜山にはとっても愛着が湧いて名残惜しく、また特派員としての活動は楽しいことばかりで、思い出が走馬灯のようによみがえります。今まで読んでくださり、本当にありがとうございました!! 釜山を離れることにはなりましたが、韓国には今後も住み続ける予定です。私はこれからもプサンナビのファンの一人として見守り続けていきたいと思っています。みなさんも、引き続きプサンナビの応援よろしくお願いします^^

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-11-15

ページTOPへ▲

その他の記事を見る