KTXは京釜線と湖南線の2路線!
KTXの路線は2004年4月現在、ソウルと釜山を結ぶ京釜線(キョンブソン)とソウル〜木浦・光州を結ぶ湖南線(ホナムソン)の2路線。京釜線はソウル〜東大邱駅まで高速路線を走り、そこから釜山までは在来線を利用します。湖南線は西大田駅まで京釜線の高速路線を走り、そこから木浦と光州まで在来線を利用します。ちなみに日本と違って高速路線と在来線の線路幅(ゲージ)が同じ。だからKTXの車両が在来線に乗り入れることが可能なのです。 |
ソウル−釜山を2時間40分!
KTXの最高時速は300km!ソウルと釜山を最速2時間34分で結びます。いままでのセマウル号が最速で4時間10分にかかっていたのに比べ、約1時間30分も所要時間が短縮されました。またソウルと木浦も最速3時間20分、ソウルと光州も2時間33分で結びます。また途中にある大田、大邱もそれぞれいままでよりアクセス時間が大幅に短縮されました。
<京釜線>京釜線 | ソウル | 光明 | 天安牙山 | 大田 | 東大邱 | 釜山 | 距離 | 0km | 22km | 96km | 159.8km | 293.1km | 408.5km | 高速鉄道 | 0:00 | 0:14 | 0:34 | 0:49 | 1:39 | 2:40 | セマウル | 0:00 | | | 1:32 | 3:03 | 4:10 | 短縮時間 | | | | 43分 | 1:24 | 1:30 |
<湖南線>湖南線 | ソウル(竜山) | 西大田 | 益山 | 松汀里 | 光州 | 木浦 | 距離 | 0:00 | 160.8 | 243km | 340.8km | 352.8km | 407.6km | 高速鉄道 | 0:00 | 0:49 | 1:38 | 2:30 | 2:33 | 2:58 | セマウル | 0:00 | 1:32 | 2:38 | 3:42 | 3:52 | 4:42 | 短縮時間 | | 0:43 | 1:00 | 1:02 | 1:19 | 1:44 |
車両はフランスのTGV!
KTX、実はフランスの高速鉄道TGVの技術をそのまま輸入した、世界最高水準の高速鉄道。つまりヨーロッパ最高水準の高速鉄道が日本からすぐ近くの韓国で味わえる!というわけなんです。車両はフランスから輸入したものと、フランスから技術移転で韓国で制作した車両の2タイプ。全長は388mで東海道新幹線とほぼ同じ長さです。座席は一般室と特室(グリーン車)に分かれています。一般室が4列で特室が3列。また一般室は座席の方向転換ができないため、半分が進行方向と反対方向に固定されます。また先頭車両は客室はなく、駆動専用車両となります。 <車両概要>全長 | 388m | 総重量 | 771.2t(乗客搭乗時) | 最大運行速度 | 時速330km | 産業運転速度 | 時速300km | 非常制動距離 | 時速300kmから3,300m | 動力 | 12機13560kw(18200馬力相当) | 座席配置 | 特室:127席(1列3席、回転式 )
一般席:808席(1列4席、固定式)
簡易座席30席 | 便利施設 | 自動販売機:10台
自動スナック販売機:3台 | 障害者施設 | 障害者用座席
車椅子保管所
障害者用トイレ |
車内サービスは?
車内には自動販売機が設置されています。また車内販売もありますが、セマウルほど多くないようです。また食堂車はありません。 |
KTXの運賃は? 運賃はいままでのセマウル号に比べ、1.5倍の範囲内におさまるように設定されました。これはライバルとなる飛行機に対抗するもの。
<京釜線>京釜線 | ソウル | 光明 | 天安牙山 | 大田 | 東大邱 | 釜山 | 運賃(W) | 一般 | 10,600 | 11,400 | 19,700 | 34,900 | 45,000 | 特室 | 14,900 | 16,200 | 27,600 | 48,900 | 63,000 |
<湖南線>湖南線 | ソウル(竜山) | 西大田 | 益山 | 松汀里 | 光州 | 木浦 | 距離高速鉄道 | 一般 | 19,800 | 27,000 | 35,500 | 36,600 | 41,400 | 特室 | 27,700 | 37,800 | 49,700 | 51,200 | 58,000 |
停車駅&運行パターンは?
KTXの停車駅は京釜線が光明(クァンミョン)、天安牙山(チョナンアサン)、大田(テジョン)、東大邱(トンテグ)、密陽(ミリャン)、亀浦(クポ)、そして終点の釜山(プサン)の6駅。ほとんどの駅が今回のKTX開通に合わせ、リニューアルされました。また光明(クァンミョン)と天安牙山(チョナンアサン)は新幹線専用駅。
京釜線の出発駅はソウル駅がほとんどですが、一部列車は竜山(ヨンサン)駅からになります。ソウル発は朝5時30分から夜22時45分まで運行。運行間隔は平均15分から30分。列車は新幹線ののぞみやひかり、こだまのようにタイプが分けられていませんが、各列車ごとに停車駅が違います。一番停車駅が少ないのはソウル−釜山ノンストップで1日2往復運行。それを除き全列車止まるのが大田駅と東大邱駅で、ソウルと東大邱を結ぶノンストップも1日2往復運行されます。中間駅の光明、天安牙山、密陽、亀浦は平均1時間に1本程度の停車。
湖南線の停車駅は光明、天安牙山、西大田(ソテジョン)、論山(ノンサン)、益山(イクサン)、金堤(キムジェ)、井邑(チョンウッ)、長城(チャンソン)、光州(クァンジュ)、松汀里(ソンジョンリ)、羅州(ナジュ)、木浦(モッポ)。光州行きと木浦行きに分かれます。
出発駅は竜山駅がほとんどですが、一部列車はソウル駅からになります。竜山駅発は朝5時25分から21時40分まで運行。運行本数は光州行きが1日8往復、木浦行きが7往復。また益山行きが1日2往復あります。京釜線と同じく各列車ごとに停車駅が違い、一番停車駅が少ないのはソウルと光州を結ぶノンストップで1日1往復運行。それを除いて全列車が止まるのが西大田駅と益山駅。
<時刻表及び区間運賃・京釜線> <時刻表及び区間運賃・湖南線>
どこから乗るの?
釜山からKTXに乗るときは、釜山駅の2階の中央入り口から乗ります。 切符の予約について
KTXの予約はインターネット(国内のみ)、全国の駅窓口、旅行代理店などで可能。海外からの予約は残念ながら鉄道会員によるインターネット予約を除いてはできません。新たに電話での予約も始まるとのことですが、残念ながら外国人向けの一般会員は受け付けない、とのことでした。また鉄道会員は韓国国内でのみ加入可能(こちらの記事をご参照ください)。また1人が購入できる枚数は9枚まで。10枚以上は団体乗車券を購入することになります。
また、当日購入する方は、釜山駅2階のカウンター(14番が外国人優先カウンター)かカウンターの反対側にある自動発券機で求めることが可能になっています。
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○予約発売期間
チケットの予約発売は2ヶ月前から。ちなみに月別の日数差(28〜31)に関係なく、すべて1ヶ月とカウントされます。
○代納制度及び分割決済新設
予約者と搭乗者が違う場合も予約者が入金可。
現金、クレジットカード、鉄道会員のマイレージを組み合わせて支払うことも可。
○キャンセル待ち登録制度
乗車希望日の2日前から予約待機の申請ができます。
○予約乗車券の購入期限
予約後に定められた期間内に運賃支払い決済をしなかった場合、自動的にキャンセルされます。
区分 | 予約日 | 乗車券購入(決済)期限 |
鉄道会員 | 出発10日前まで | 予約日〜出発10日前 |
出発9日前〜当日 | 出発時刻の5分前まで |
一般 | 出発7日前まで | 予約日〜出発7日前 |
出発6日前〜1日前まで | 出発1日前まで |
出発当日 | 出発30分前まで |
○変更手数料
座席指定乗車券の変更手数料は変更前後差額の3%です。
☆KRパスもKTXに乗車できます
韓国鉄道ファンの方はKRパス(KOREAN RAIL PASS)を使って旅行される方も多いと思われますが、現在、KRパスでもKTXに乗車できます。
☆自由席もあります
KTXは各列車2両分が自由席になっています。乗車券に表示されている時間の前後1時間内に出発するすべてのKTXの自由席に乗車できます。
自由席乗車券は乗車日2ヶ月前から駅、旅行社で購入できます。購入時は乗車日と出発時間を指定します。また自由席から座席指定席に変更を希望するときは、乗務員を通して差額を支払えばすぐ座席が指定できます。
※旧正月、旧盆区間は自由席はありません。
※乗車した列車が50分以上遅延した場合は運賃の25%、2時間を超えて遅延した場合は運賃の50%を払い戻し。
さまざまな割引制度もあり
旅行者が使いこなすにはなかなか難しいものの、さまざまな割引運賃も設定されました。在韓の日本人やビジネスでよく訪れる方はうまく使えばかなりおトクになるかも。
○早割制度
区分 | 平日(月〜金) | 土日、祝祭日 |
2ヶ月前〜30日前 | 20%割引 | 10%割引 |
29日前〜15日前 | 15%割引 | 7.5%割引 |
14日前〜7日前 | 7%割引 | 3.5%割引 |
※早割特典を利用するためには早割期間中に決済することが条件になります。
例)4月1日に6月1日のチケットを予約した場合、クレジットカードや駅窓口などで4月30日までに決済しなければなりません。
○目的別割引カード
一定期間、割引でチケットが買える4種類のカードが発売されます。
区分 | 購入金額 | 割引率 | 使用回数 |
6ヶ月用 | 1年用 | 平日 | 土日祝 | 6ヶ月用 | 1年用 |
青少年カード | 25,000 | 40,000 | 30% | 15% | 40 | 80 |
ビジネスカード | 70,000 | 130,000 | 30% | 15% | 40 | 80 |
コンパニオンカード | 100,000 | 190,000 | 30% | 15% | 20 | 20 |
敬老カード | 25,000 | 40,000 | 30% | 15% | 40 | 80 |
○団体割引
10名以上の団体は10%割引
○鉄道会員割引
鉄道会員は5%割引
○自動販売機利用時割引
インターネットで予約、駅に設置された自動発券機でチケットを購入すると1%割引。
○同伴乳児座席券割引
乳児をつれた人が乳児用に座席を確保した場合、大人運賃の75%割引で乗車可。
○定期乗車券
一定の区間を毎日旅行する場合、一定期間自由に割引金額で使用できる乗車券。
自由席運賃の60%を割引。使用する5日前から購入可。座席指定は1日2回まで可。座席指定券を列車出発7日前に受け取ること。
購入時は鉄道庁または鉄道会員のホームページまたは駅で係員に必要条項を知らせること。
○自由席割引
自由席に乗車の場合は3%割引。
○反対方向割引(2004/6/1から)
反対方向に乗車する場合は5%割引になります。
○乗り継ぎ割引
KTXからセマウル号、ムグンファ号に乗り継ぐ場合、セマウル料金、ムグンファ料金の30%が割引になります。
※乗り換え駅に到着後10分〜1時間以内に出発する列車に乗車時のみ。
払い戻しについて
○出発前と出発後の払い戻し
以下の手数料が必要となります。
区分 | 手数料 |
鉄道会員 | 出発前:3%
出発後:10% |
一般 | 出発2日前:3%
1日前〜出発前:10%
出発後〜到着前:30%
到着後:全額 |
自由席 | 出発前:3%
出発後〜到着前:10% |
○遅延時の払い戻し
KTXの到着が遅延したときは、遅延時間により一定金額が払い戻しされます。現在は通常の列車よりも高めに設定されています。
25分以上遅延時 | 運賃の25%払い戻し+次の列車を利用時に再使用する場合5%追加割引(30%割引) |
50分以上遅延時 | 運賃の50%払い戻し+次の列車を利用時に再使用する場合10%追加割引(40%割引) |
2時間以上遅延時 | 運賃の全額(100%)払い戻し+次の列車を利用時に再使用する場合5%追加割引(105%割引) |
いままでの特急セマウル号は?
いままで長い間、韓国の高速列車の代名詞だった特急セマウル号。このKTXの開通によって第1人者の位置からは降りましたが、京釜線、湖南線とも在来線で運行が継続されることになりました。ただ停車駅は増え、以前のセマウル号よりも時間がかかります。また全州、麗水方面へは従来通りセマウル号が運行されています。また大邱と慶州方面を結ぶKTX連携列車としても新たに運行されています。 |
開通後は?
開通後から早2ヶ月が過ぎて、KTXの改善点なども多く出ているようです。それに伴い、7月15日からは、KTXが10便(平日2便、週末8便)増えることが決まり、またセマウルやムグンファなどもKTXとの接続時間の緩和などを理由に増便されることが決まりました。これにより、KTXから一般鉄道への乗り換え時間が20分〜40分短縮されるそうです。
また、KTXに関する人身事故が多発している対策として、KTXの重要運行区間715箇所に24時間監視可能なCCTVを設置することを明らかにしてにしています。
その他の問題は?
○座席がせまい!
問題は以前のセマウル号より狭いことでしょう。どうして運賃も上がったのに狭くなったんだ?という不満がたいへん多いよう。これはフランスTGVの車両をそのまま使用しており、空気の抵抗を減らすために断面積が小さくなり、座席も狭くなってしまったためらしいです。また製作会社であるアルストムとの品質保証期間の契約で開通後2年は座席配置を変更できないそう。あと2年待ちましょう。 |
○後ろ向きはいや!
これも高速を出すために車両を小さくしたため回転するスペースまでとることができなかったというのが事実らしいですが、セマウル号は楽々方向転換ができたため、これも不満が多いよう。特に時速300kmで後ろ向きはよろしくないようで、後ろ向きの場合は運賃が割引されることになりました。こちら品質保証期間の契約で開通後2年は座席配置を変更できないそう。あと2年待ちましょう。
○トンネルがうるさい!
フランスのTGV路線にはトンネルがない。ということでトンネルの騒音対策などあるはずがない。トンネルに突入時の騒音はかなり不快な物。これも次期開発に期待しましょう。
○よく遅れる!
最初はとにかく遅れたKTX。運行上の問題や機械のトラブルもあったようですが、ついに遅れた場合は遅延時間に応じて運賃が払い戻しされることになりました。そうすると意地でも遅れなくなるもの?以前より遅れたというニュースはきかなくなりました。しかしセマウル号もよく遅れていましたし、これは体質的な問題かも。
○電磁波?
日本でも最近話題の電磁波被害。KTX高速路線の周辺で、乗車中に、電磁波の障害が起きるのではないか戸いろいろ心配されています。これはおいおい調査結果がまとまり、対策がとられるようになるでしょう。
○トイレが汚い!
これに関しては清掃担当を当分の間いれることにしたんだそう。 |
○駅の周辺が未整備、本数が少ない!
KTXの開通で新設された光明駅、天安牙山駅はまだ駅の周りに何もなく、しかも本数が少ないため通勤にも使えない、、、という状態。またKTXを当初の予定運行本数より減らしたために、列車が本数がかえって減ってしまった街もあるそう。KTXとの連携や整備はこれからの課題です。
今後はさらに速くなる!
現在、東大邱〜慶州(キョンジュ)〜釜山を結ぶ高速専用路線の建設が行われています。完成は2008年予定。この高速路線が開通すると、ソウル〜釜山間がわずか1時間50分で結ばれることになります。また湖南線も延長の話があるそうです。また先の話をすれば、ゆくゆくは北に延びて北京、モスクワ、最後はパリ、ロンドンまでKTXが?そんな遠大な計画もあるようですよ。
おまけ: 釜山のTKX撮影ポイントと面白風景
釜山でのTKXベスト撮影ポイントは、凡一洞(ポミルトン)の鎮市場(チンシジャン)近くの踏み切り。自動車が一時停止せず、前の車がいてもかまわず進入するの光景にカルチャーショックを受けていると、警報機が鳴るやいなや、係員さんが駆け出して車を統制。日本ではなかなか見られない風景でしょう?
遮断機が下りるのが、進行方向の車線のみなので、それとなく踏み切り係りさんに了解をとりつつ、常識的な範囲(1m以内)で踏み切りの中に入れば、いい構図の写真が撮れるかもしれませんよ。
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こちらのハングルは上から、京釜線、東海線、凡一線、それぞれの下のランプは左から上り下り。写真の→は京釜線の下り列車が来ることを示しているんです。KTXが通る場合は京釜線なので、上のランプがつけばKTXの確立が高いということですね。 |
いかがでしたでしょうか?KTX。なんとなく韓国よりも日本の方が関心が高い感じもしますが、このKTX、釜山−ソウルの移動には欠かせません。1日あいたらソウル往復?なんていうのも可能になりましたね。そんなツアーも増えることでしょう。それでは今後もKTXに注目しているプサンナビがお伝えしました。
<切符予約>
HP:www.korail.go.kr
HP:www.barota.com
ARS:060-700-1188/1544-1188(鉄道会員のみ)
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